2023/09/01 各府省の24年度予算概算要求/国土強靱化に6・2兆円、5か年加速化対策は事項要求

【建設工業新聞  9月 1日 1面記事掲載】

各府省庁が財務省に提出した2024年度予算の概算要求のうち、国土強靱化関係の防災・減災対策の計上額がまとまった。総額は前年度予算比30・9%増の6兆2101億0百万円。うち公共事業関係費は20・7%増の4兆7903億65百万円。「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」4年目分の予算は、編成過程で計上額を決める事項要求とした。=2面に府省庁別要求額

7月に閣議決定した新たな「国土強靱化基本計画」でデジタル活用が柱の一つに位置付けられたこともあり、初めてデジタル庁の予算が盛り込まれた。24年度に厚生労働省から国土交通省に水道整備・管理行政が移管されるため、関係予算を国交省が要求した。前年度予算との比較で整合性をとるため、前年度分は厚労省が計上した水道整備関係の予算額を国交省に付け替えて計算している。

国土強靱化予算を計上した府省庁のうち、計上額が最も高かったのは国交省の4兆2585億8百万円(前年度予算比20・6%増)。あらゆる関係省が協働する「流域治水」を加速する。避難や輸送経路を確保するための高規格道路のミッシングリンク対策や、インフラの老朽化対策を推進する。自衛隊施設の強靱化に力を注ぐ防衛省の要求額は6596億73百万円。前年度予算比108・0%増の大幅増となった。駐屯地や基地施設の機能強化などに取り組む。

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