2023/08/10 国交省/建設工事の安全衛生対策で項目確認表を策定、実施分担・費用負担を明確化
【建設工業新聞 8月 10日 2面記事掲載】
国土交通省は建設工事の安全衛生対策について、実施分担と費用負担の明確化を促す。注文者と下請負人のどちらが対策の実施と費用を担うか確認する表のひな型を作成した。9日付で専門工事業団体に必要な工種ごとの確認表を検討・作成するよう要請。関係団体にすべての建設会社で確認表を活用するよう求めた。対策を巡る注文者と下請負人の認識をそろえ、安全衛生意識の共有や経費の適切な支払いにつなげる。
確認表は下請負人に対する注文者からの見積もり条件の提示時や、個人を含む民間発注者への重要事項説明での使用を想定している。国交省は確認表のひな型と説明書、先行4工種として▽型枠▽管▽内装仕上▽住宅-の確認表(案)を関係団体の協力を得て作った。外部足場の確認表の作成も進めている。
ひな型には、▽安全衛生管理体制▽労働者の危険または健康障害を防止するための措置▽機械並びに危険物および有害物に関する規制▽労働者の就業に当たっての措置▽健康の保持増進のための措置・快適な職場環境の形成のための措置▽その他-の区分ごとに対策項目を設けてある。
安全衛生管理体制であれば「工事現場管理」と「リスクアセスメントの実施およびその結果に基づくリスク低減措置の実施」の二つを対策項目に設定した。対策項目ごとに実施と費用負担を注文者と下請負人のどちらが行うかのチェック欄がある。
対策項目は労働安全衛生法や労働安全衛生規則などから抽出、整理した。必要な対策が工種や現場ごとに異なるため、追加項目の欄を設けてある。法令などで実施者が明らかになっている対策項目も列挙した。
型枠の確認表には、ひな型にない「型枠支保工・型枠支保工足場の組立と解体」を設けるなど工種ごとに特徴がある。管はほぼひな型通り、内装仕上はひな型と同じという。一戸建て住宅の型枠工種であれば住宅の確認表が対象になる。
確認表を用いるような取り組みが行えていない中小建設会社や下位の下請業者、住宅リフォーム会社らに使ってもらいたい考え。ある業者が構築した足場を別業者が使用した場合の費用負担を明らかにする効果などが期待される。不当に安い受注の是正にも役立つ見通し。
確認表などの作成は、「建設工事における安全衛生経費の確保に関する実務者検討会」の提言を受けた措置。経費の可視化や、適切な支払いを促す施策の実施などが求められたことで、ワーキンググループ(WG)で検討していた。経費の内訳を明示する標準見積書も2023年度中に作成する予定になっている。
確認表は下請負人に対する注文者からの見積もり条件の提示時や、個人を含む民間発注者への重要事項説明での使用を想定している。国交省は確認表のひな型と説明書、先行4工種として▽型枠▽管▽内装仕上▽住宅-の確認表(案)を関係団体の協力を得て作った。外部足場の確認表の作成も進めている。
ひな型には、▽安全衛生管理体制▽労働者の危険または健康障害を防止するための措置▽機械並びに危険物および有害物に関する規制▽労働者の就業に当たっての措置▽健康の保持増進のための措置・快適な職場環境の形成のための措置▽その他-の区分ごとに対策項目を設けてある。
安全衛生管理体制であれば「工事現場管理」と「リスクアセスメントの実施およびその結果に基づくリスク低減措置の実施」の二つを対策項目に設定した。対策項目ごとに実施と費用負担を注文者と下請負人のどちらが行うかのチェック欄がある。
対策項目は労働安全衛生法や労働安全衛生規則などから抽出、整理した。必要な対策が工種や現場ごとに異なるため、追加項目の欄を設けてある。法令などで実施者が明らかになっている対策項目も列挙した。
型枠の確認表には、ひな型にない「型枠支保工・型枠支保工足場の組立と解体」を設けるなど工種ごとに特徴がある。管はほぼひな型通り、内装仕上はひな型と同じという。一戸建て住宅の型枠工種であれば住宅の確認表が対象になる。
確認表を用いるような取り組みが行えていない中小建設会社や下位の下請業者、住宅リフォーム会社らに使ってもらいたい考え。ある業者が構築した足場を別業者が使用した場合の費用負担を明らかにする効果などが期待される。不当に安い受注の是正にも役立つ見通し。
確認表などの作成は、「建設工事における安全衛生経費の確保に関する実務者検討会」の提言を受けた措置。経費の可視化や、適切な支払いを促す施策の実施などが求められたことで、ワーキンググループ(WG)で検討していた。経費の内訳を明示する標準見積書も2023年度中に作成する予定になっている。
日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら