2020/07/09 TIアサヒ/カメラ・携帯端末搭載トータルステーションを販売/世界初

【建設工業新聞  7月 9日 3面記事掲載】

計測機器の製造・販売を行うTIアサヒ(さいたま市岩槻区、田中秀彦代表取締役)は、カメラ機能と着脱可能な携帯端末を搭載した新型トータルステーション(TS)を開発した。15日から販売を始める。デジタルカメラを内蔵することで作業性を高め、測定操作と連動した自動撮影を可能にした点が特徴。撮影データには測点名などの情報を自動的に付加できる。同社によると、カメラ機能と携帯端末の両方を搭載したTSは世界初という。

発売する新型トータルステーション「X-100Dシリーズ」には、固定焦点方式で基準被写体距離20メートルのカメラを導入した。約10メートル以上の範囲でほぼピントの合った撮影が可能という。電子成果納品のデータ仕様に準拠した「CALSモード」も搭載している。測量成果と一体で画像を記録することで作業記録としての信頼性を高めるとともに、書類作成時に情報を入力する労力やミスの削減にもつながるとしている。

操作部には、4・7型液晶画面の携帯端末があり、リアルタイムの画像を用いて誘導する画面も搭載した。プリズム側に移動距離や方角などに関するメッセージを機械音声で送ることもできる。スマートフォンのテザリング機能や無線LANなどを活用すれば、利用各社のクラウドサービスに直接アクセスすることが可能。内蔵のメールアプリを用いることで、ノートパソコン無しでデータの送受信もできる。年間100台以上の販売を目標にしている。

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