2010/4/2 国交省/08年度の施工統計調査結果/完工高84・9兆円、12年連続で減少
【建設工業新聞 4月2日 記事掲載】
国土交通省がまとめた建設工事施工統計調査によると、08年度に工事を施工した実績があった建設業者は24万3152社(07年度比14・0%増)で、07年度から3万社程度増えていることが分かった。一方、完成工事高の総額は前年度比0・9%減の84兆8983億円で、12年連続のマイナス。工事が細分化されて発注件数が増えていることに加え、建設会社の倒産で失業した関係者が新たな会社を興して受注活動を行っていることが、施工実績があった業者の急増理由として挙がっている。調査は、約51万の建設業許可業者のうち11万3288社を対象に実施。6万6592社から実績の記入があった。
24万3152社(兼業を含む)の内訳は、大臣許可業者6747社(1・0%減)、知事許可業者23万6405社(14・5%増)。知事許可業者のうち個人が4万0260社(18・4%増)を占めている。総売上高のうち建設工事完成工事高が80%以上を占める専業の会社(20万4711社)の規模別会社数は、個人3万8383社(19・2%増)、法人16万6328社(14・0%増)。個人の会社に加え、法人のうち特に資本金1000万円未満の会社が7万7024社(24・3%)と急増している。
完成工事高の総額84兆8983億円のうち、元請完成工事高は51兆8130億円(0・7%減)、下請完成工事高は33兆0854億円(1・2%減)といずれもマイナス。元請完成工事高の内訳は、民間発注分38兆3756億円(0・1%減)、公共発注分13兆4374億円(2・4%減)。
業種別の内訳は、総合工事業39兆0304億円(1・0%減)、職別工事業2兆7364億円(3・0%増)、設備工事業10兆0462億円(0・5%減)。新設工事と維持・修繕工事別でみると、新設38兆6093億円(1・6%減)、維持・修繕13兆2037億円(2・0%増)。
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