2010/2/10 09年の建設受注、過去最低41・7兆円/民間建築低迷が響く/国交省

【建設工業新聞 2月10日 記事掲載】

 国土交通省が9日発表した建設工事受注動態統計によると、09年(1~12月)の建設業者の総受注高は前年比17・4%減の41兆7027億円と、01年の調査開始から最も低い水準となった。うち元請受注高は29兆4820億円(前年比15・8%減)、下請受注高は12兆2207億円(21・2%減)で、いずれも調査開始以来の最低。元請受注高のうち民間発注分も19兆1400億円(23・0%減)と最低を記録し、公共発注分も4番目に低い10兆3420億円(1・8%増)にとどまった。


 業種別の受注高は、総合工事業28兆0508億円(16・7%減)、職別工事業3兆9409億円(14・2%減)、設備工事業9兆7110億円(20・9%減)。元請受注高を工事種類別に分けると、土木10兆2778億円(4・8%減)、建築16兆5833億円(21・4%減)、機械装置等2兆6209億円(15・7%減)だった。公共発注分(1件500万円以上の工事)のうち、国の機関からの受注額は4兆0314億円(2・7%増)。地方機関からの受注額は5兆8652億円(3・7%増)で、内訳は都道府県2兆4640億円(1・3%減)、市区町村2兆6885億円(9・6%増)など。


 民間発注分(1件5億円以上の工事)のうち、建築・建築設備工事は事務所(1兆1925億円)、住宅(1兆0601億円)、教育・研究・文化施設(5458億円)の順で多かった。土木工事・機械装置等工事は機械装置等工事(1兆1449億円)が最も多く、鉄道工事(5211億円)、電線路工事(3876億円)と続いている。

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